北海道ホラー長編「ムシャクル様」

ムシャクル様　後編

北海道ホラー長編「ムシャクル様」の後編です。

中編はコチラ

　病院で目を覚ましたAさんは騒ぎを聞いて駆けつけた警官警官に事情を聞くまでAさんは自分が何故こうなっているのかも理解できない状態でした。目に見えた被害もなく厳重注意となったAさんはおばあさんに何度も謝罪しました。
　しかし意外なことにおばさんはAさんを同情した目で見ながら「ムシャクル様にたたられたんだよ」と告げました。ムシャクル様はタタリ神のようなもので「武者来る」又は「武者狂う」といい数年に一度たたられるものが出るというのです。Ａさんに振りかけた「臭い水」は、『ムシャクル様』をまつるほこらの西側にある池の水で、『ムシャクル様』にたたられた場合、その水をかけることによってたたりを清められる、と言われるものだったのです。

しばらくして普通の生活に戻ったAさんはそれ以来音が怖くて仕方がなくなりました、足音や水の音にさえ神経を使い怯える日々を暫くの間過ごすことになりました。

おしまい。

感想
３週にわたってお送りした「ムシャクル様」いかがだったでしょうか。私は正直怖いですホントは２週で「ムシャクル様」を掲載するつもりが途中苦しくなって３週になってしまいました。