北海道のミステリー・パワー・スピリチュアル

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忍路環状列石の情報

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忍路環状列石

小樽市の郊外に、日本では数少ない縄文時代の遺跡「ストーンサークル」があります。

「ストーンサークル」とは古代遺跡の一種で、石を環状に並べたものです。世界ではイギリスに多数存在し、アフリカにある「セネンガンビアの環状列石」は世界遺産にも登録されています。
日本には青森と秋田北部を中心に全国各地に見られ、北海道では道北以外の道内で発見されています。小樽にあるストーンサークルは「忍路環状列石」と呼ばれ、3500年前の貴重な遺跡です。史跡名勝天然記念物にも指定されています。
忍路環状列石は国道5号線と並行して走る通称フルーツロード沿いにあり、高さ約1mの長大な石柱が、長径約33m、短径22mの楕円型に並んでいます。石柱の外側3mの周内には小石が敷かれ、その他にもまた石柱が点在します。
この近くからは土器・石器・建材・漆製品が大量に出土したということで、古代の人々の生活場所だったことが伺えます。かつては日本最大といわれており(現在は秋田県鹿角市の特別史跡・大湯環状列石が日本最大)、北海道で最大規模のストーンサークルです。
明治19年には学会で紹介されたので比較的保存されているようですが、一部整備しているので当時そのままの姿ではないようです。年代が不明な点などいろいろと曖昧な遺跡ではありますが、それでも北方の古代文化における重要な場所なのは間違いなさそうです。
ストーンサークルはその細かい目的は不明のようなのですが、祭事に使った説や墓標だった説があるそうです。北海道にはアイヌ民族がいましたが、ストーンサークルは現代までほぼ綺麗に保存されていました。その背景には、アイヌでは木を墓標に使う文化だったため、石を移動したりしなかったのではと言われています。いずれにせよ、興味深い遺跡ですね。
見学は自由に出来ますが、私用の農地のそばにあるので駐車場もありません。ビニールハウスが並ぶ真ん中にあるのであまり長時間の見学は遠慮した方がよさそうです。なお、遺跡保護のため柵内への立ち入りは禁止されています。

 

忍路環状列石の詳細

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