北海道のミステリー・パワー・スピリチュアル

神威岬の情報

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神威岬

北海道西部にある積丹半島。ここは明治時代から昭和初期まで、ニシンの漁場として栄えました。ニシンのほかにもウニ・鮭・たらなど、北海道の豊かな魚介類を水揚げする漁場として、道内の食と産業を支えた拠点でもあります。

その積丹半島から日本海に、突き出すようにそびえている「神威岬(かむいみさき)」。「カムイ」はアイヌ語で「神」という意味です。文字通り「神の岬」の名を持つここは、古くからのパワースポットとして北海道旅行の観光客に人気の場所です。かつては女人禁制とされていたほど“聖なる地”として大切にされていたこの場所、現在ではもちろん誰でも自由に入ることが出来ます。
緑深い道を徒歩で行くと道は段々と細くなっていき、30分ほど進むと岬の突端までたどり着きます。大海原へとせり出すような地形のためか、目の前は180度海が広がります。見渡す限りに広がる海は「シャコタンブルー」とも呼ばれる美しい青色をしており、まさに神々しいほどの絶景です。しかしさえぎるものが何も無いので、風の強い日は海風が全身に叩きつけます。気温の低い日や荒れた天候のならば、人間の命など簡単に奪えそうなほどの厳しい環境となります。「神の岬」は、人間が制御出来ない、まさに神のみが司れる厳かな場所であることを実感します。
強風の時は立ち入り禁止になることもありますので、ホームページで事前にチェックしておくのが良いでしょう。
北海道積丹観光WEB http://www.kanko-shakotan.jp/

岬の先端から眼下に目をやれば、海中から空に伸びる「神威岩」が目に入ります。この岩は「海中に立ち尽くす乙女の化身」とも言われており、源義経と恋に落ちながら置き去りにされたアイヌ首長の娘チャレンカが、身を投じたと言われた「神威岩伝説」の元にもなったものです。チャレンカは、岬の突端から大声で義経の名を叫びましたが、この地特有の強風にかき消されて声は届かず、悲しみにくれ身を投げたといわれています。チャレンカが残した恨みの言葉「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」の伝説のせいか、女性を乗せた船がこの沖を通ると必ず転覆したため、この一帯が女人禁制の地となっていたということです。
誰もが入れるようになった今は突端までの道は整えられ歩き易くなりましたが、はるか昔では険しい藪だらけだったと想像します。その道の果てまでたどりつき身を乗り出して義経の名を呼んだチャレンカの想いはいかばかりだったでしょう。吹き付ける強風の音は、チャレンカの嘆きにも聞こえてきそうです。

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