北海道のミステリー・パワー・スピリチュアル

コロポックルの情報

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コロポックル

コロボックルは、アイヌの伝承に登場する小人である。アイヌ語で、一般的には「蕗の葉の下の人」という意味であると解される。
アイヌの小人伝説は広く、北海道や南千島や樺太に流布しており、名称もコロボックルのほかにトィチセウンクルやトィチセコッチャカムィやトンチと呼ばれ、これらはみな「竪穴に住む人」の意味を持つとされている。地域によっても差があるが、よくいわれるところでは精霊としての類で、小人という特徴は変わらないものの、その体の大きさは様々に伝えられていて一定ではない。

また神話・伝承には、コロボックルは先住民だったのか?と歴史的あるいは先史的な事実が編みこまれている場合がある。なので「コロボックルはアイヌ以前の北海道先住民である」とする仮説は、頭ごなしに否定されるべきではない。
彼らは背丈が低く、動きがすばやく、漁に巧みであった。また、屋根を蕗の葉で葺いた竪穴にすんでいた。彼らはアイヌに友好的で、鹿や魚などの獲物をアイヌの人々に贈ったり、物品を交換したりしていたが、姿を見せることを極端に嫌っており、それらのやりとりは夜に窓などからこっそり差し入れるという形態であった。そんなある日、あるアイヌの青年がコロボックルの姿を見ようと贈り物を差し入れるときを待ち伏せ、その手をつかんで屋内に引き入れるという無礼に激怒し、一族を挙げて北の海の彼方へと去ってしまった。以降、アイヌの人々はコロボックルの姿を見ることはなくなったという。

そもそも彼らは「アイヌに比べて小柄」なのであって、人間ではあり得ないというほどに小さかったわけではないようだ。蕗の下で暮らすといっても、それは北海道産の蕗が約1.5~2mという本土のものではありえない背丈になることから、例え現代日本人の成年男子でもこの蕗の畑の中に入れば本家・コロボックルの平均身長がアイヌより低かったのなら、その名前の語義通り「蕗の葉の下の人」であったのは、むしろ当然というべきだろう。
現在でも土地のあちこちに残っている竪穴や地面を掘ると出てくる石器や土器は、彼らがかつてこの土地にいた名残とされている。

コロポックルの詳細

住所 南千列島
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