北海道のミステリー・パワー・スピリチュアル

チョマトーの情報

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チョマトー

帯広市の住宅街に、知る人ぞ知る小さな小さな沼がひっそりと存在している。帯広市民でも知らない人がいるほどなのだが、実はアイヌの聖地とされ、かなりの歴史があるようだ。
チョマトーはアイヌ語の「チ・ホマ(害を受ける、恐ろしい)」に由来する。

1800年頃の古戦場伝説の地とされ、歴史的遺産価値のある史跡である。その伝説は、北見アイヌが十勝アイヌを攻撃したことに始まる。その時は十勝アイヌが敗れたが、約70年後の再戦では北見アイヌ(一説は日高アイヌ)が宝物や美しい女性をさらおうと、十勝アイヌの部落を攻めにきた。
はじめは劣勢だった十勝アイヌが、神に祈りをささげると状況は一変する。北見アイヌはチョマトーに逃げ込み、水鳥を捕まえて空腹を満たしていると、知らない間に十勝勢に囲まれ、最後は沼に飛び込んだ。沼が赤く見えるのはその時の戦士たちの血が多く流れたからだと言われている。その為『地で染まった沼チョマトー』とも云われ、漢字では「血妖魔沼」と表記され、「血妖魔沼戦没者慰霊碑」が建っている。

十勝に残る民話は本別の「義経伝説」、帯広の「ふきの根飢饉(ききん)」などいくつかあるが、伝説の場所が史跡として残るチョマトーはまれなケースだ。こうした“チョマトー伝説”に対し、「話題提供者によってそれぞれ内容が異なる」と史実性には疑問を呈しながらも「チョマトーは帯広で唯一アイヌ伝説が残っている場所であることは確かだ。歴史的遺産の価値はある」と指摘されている。

現在は工事のためチョマトーの規模は縮小され小さな沼となってしまったが、工事の時には人骨が発見されている。近くを通っただけで様々な怪奇現象(時計が止まったり犬が嫌がったりなど)が起こるため、地元の人はこの道を避けているという。
皆さんは当時どんな場所だったのか、想像しながら周辺を散策するのも楽しいかもしれませんよ・・・”

チョマトーの詳細

住所 北海道帯広市西15条北2丁目
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